@article{oai:kbu.repo.nii.ac.jp:00003430, author = {千葉, 郁太郎 and CHIBA, Ikutaro}, journal = {京都文教大学地域協働研究教育センター 地域協働研究ジャーナル}, month = {Mar}, note = {宇治では古来は『源氏物語』、直近では『響け!ユーフォニアム』などの作品を追体験する観光が行われてきたが、紫式部と異なり株式会社京都アニメーション(以下、京都アニメーション)は十分に研究されていない。「ものがたり観光」の原動力となるコンテンツの作り手の研究は「ものがたり観光」の本質に迫る上で重要である。日本におけるアニメ産業は 2 兆円規模を超えており、「クールジャパン」の名のもとに重要な輸出産業として国家戦略にも組み込まれている。アニメ産業の根幹を成すのは制作会社であるが、産業形成の歴史的変遷や取引形態の特殊性からおよそ 90%が首都圏、とりわけ東京 23 区西部に偏在している。その中で、80 年代に京都で起業し独自の経営路線により規模を拡大してきた京都アニメーションは特異な存在である。 京都アニメーションは下請会社として出発したが、2000 年代より元請を開始し社会的な現象を起こすヒット作品を生み出し続けている。2010 年代に入ってからは独自に作品を企画・制作し、出版、商品販売に事業を拡大するなど地方を拠点とするアニメ制作会社としては異例の成長を遂げた。京都アニメーションの経営戦略は「京アニ・クオリティ」と呼ばれるブランド価値の創造、製作委員会への出資と企画の主導、著作権確保による収益源多様化の 3 つの要因が相互に作用しあうトライアングル構造となっている。京都アニメーションと同じく権利ビジネスを展開している株式会社スタジオジブリ、地方を拠点に「聖地巡礼」アニメを制作してきた株式会社ピーエーワークスなどの存在があるが、それぞれの比較検討は今後の課題としたい。}, pages = {93--109}, title = {地方におけるアニメーション制作会社の経営戦略 ― 京都府宇治市における企業を事例に ―}, volume = {2}, year = {2023}, yomi = {チバ, イクタロウ} }