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  1. 人間学研究
  2. No.10

ジュンパ・ラヒリの短編小説集「停電の夜に」に見られる「秘密の打ち明け」という心理

https://kbu.repo.nii.ac.jp/records/1240
https://kbu.repo.nii.ac.jp/records/1240
8b9739cb-bb3f-4745-b8ec-caec5b73be1e
名前 / ファイル ライセンス アクション
KJ00007923519.pdf KJ00007923519.pdf (1.4 MB)
Item type [ELS]紀要論文 / Departmental Bulletin Paper(1)
公開日 2017-03-23
タイトル
タイトル ジュンパ・ラヒリの短編小説集「停電の夜に」に見られる「秘密の打ち明け」という心理
タイトル
タイトル Depicting the Life as It Is "Secret-Revealing" in Jhumpa Lahiri's Interpreter of Maladies
言語 en
言語
言語 jpn
資源タイプ
資源タイプ識別子 http://purl.org/coar/resource_type/c_6501
資源タイプ departmental bulletin paper
雑誌書誌ID
収録物識別子タイプ NCID
収録物識別子 AA11469829
著者 陸, 君

× 陸, 君

陸, 君

ja-Kana ルー・ジェン

Search repository
LU, Jun

× LU, Jun

en LU, Jun

Search repository
著者所属(日)
京都文教大学臨床心理学部
著者所属(英)
en
Kyoto Bunkyo University
記事種別(日)
内容記述タイプ Other
内容記述 論文
記事種別(英)
内容記述タイプ Other
内容記述 Article
抄録(日)
内容記述タイプ Other
内容記述 ジュンパ・ラヒリは、1967年にロンドンに生まれた米国在住の女性作家。両親ともインドのカルカッタ出身のベンガル人である。1999年、Interpreter of Maladies 「病気の通訳」がO・へンリー賞を受賞。同作収録の短編集「停電の夜に」でPEN/ヘミングウェイ賞、ニューヨーカ一新人賞ほかを独占し、鮮烈なデビューを飾った。2004年には、新人作家としてはきわめて異例ながら文学最優秀賞、ピューリッツアー賞まで受賞し、一躍全米の注目を集めた。その後、2003年に長編小説The Name Sake 「その名にちなんで」を発表し、2006年に映画化された。2009年には新作の短編集Unaccustomed Earth「見知らぬ場所」が出版された。本論文は、ジュンパ・ラヒリのデビユ一作「停電の夜に」を中心に論ずる。この短編集は9つの物語からなり、その中で、最も注目すべきなのは、一番目の短編”A Temporary Matter” 「停電の夜に」と三番目の短編 ”Interpreter of Maladies"「病気の通訳」に共通している「秘密の打ち明け」という特徴である。この論文は、二つの短篇に焦点を当て、作家はどのように「秘密の打ち明け」という技法を活用して、鋭くかつ綴密な観察力で倦怠期の夫婦の深層心理を抉り出したのか、また、繊細な心理描写から予想される結末を鮮やかに裏切るような展開を構成したのか、ということを明らかにする試みである。第一章は、インド系二世同士の結婚の行く末をテーマにした、第一話「停電の夜に」を中心に分析する。初めての子どもを死産した夫婦が、あまりの悲しみのせいでだんだん遠ざかっていく。そんな折りに、一週間の停電で毎晩1時間の問、夫婦が暗閣の中で共に過ごさなければならなくなる。インド式の「隠し事を打ち明けあう」というゲームが妻から提案され、ロウソクの灯りのもとで若夫婦が秘密を告白するというゲームが始まる。この一章は、作家がサスペンス的な場面設定で、どのように人間の心理を観察していくか、また夫婦の隙聞が埋まるかもしれないという読者の期待と予想を巧みに裏切りながら、どのようにあっけない幕切れを用意するかを究明する。第二章は、インドに観光旅行に来たインド系アメリカ人の一家と彼らの案内をする観光タクシー運転手にまつわる第三話、「病気の通訳」に焦点を当てる。倦怠期の夫婦をタクシー運転手(兼医者の通訳)が案内するうちに、客である若妻の魅力に惹かれた運転手が、自分の結婚生活への不満からだんだん妄想を募らせる一方で、若妻は、年上の運転手にある期待を託したくなってくる。異国で妻がなぜか夫への内緒事を運転手に打ち明け、心の中に何年も隠していた痛みを発散しようとする。この一章は、心の悩みを抱える男と女のすれちがう感情や考え方を作家がどのような表現で捉えているのか、そして知らない人に秘密を告白する心理とは何なのかを分析する。最後は、二つの物語に共通している「秘密の打ち明け」の二つの特徴を比較し、フロイドの心理的な理論を参考に、人間の複雑な心理がどのようにして予想外の皮肉な結末へと物語を導くのか、ということをまとめる。夫婦や家族など親しい関係の中に存在する亀裂を、綴密な観察力とみずみずしい感性と端麗な文章で表現し、インド移民だけではなく、どの家庭にもありうる話をありのままに描いたことが、ジュンパ・ラヒリの作品の最大の魅力の一つである。
書誌情報 人間学研究
en : Human studies : bulletin of Institute for Cultural and Human Research, Kyoto Bunkyo University

巻 10, p. 1-14, 発行日 2010-03-31
表示順
内容記述タイプ Other
内容記述 3
アクセション番号
内容記述タイプ Other
内容記述 KJ00007923519
ISSN
収録物識別子タイプ ISSN
収録物識別子 18843735
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Ver.1 2023-06-20 14:20:27.078747
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