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アイテム
A Study of Roderick Hudson: On What Caused the Hero's Death
https://kbu.repo.nii.ac.jp/records/1683
https://kbu.repo.nii.ac.jp/records/16833b02df17-4285-4649-b35f-31ab5710eaf1
名前 / ファイル | ライセンス | アクション |
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Item type | [ELS]紀要論文 / Departmental Bulletin Paper(1) | |||||||||
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公開日 | 2017-03-23 | |||||||||
タイトル | ||||||||||
タイトル | A Study of Roderick Hudson: On What Caused the Hero's Death | |||||||||
言語 | en | |||||||||
言語 | ||||||||||
言語 | eng | |||||||||
資源タイプ | ||||||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_6501 | |||||||||
資源タイプ | departmental bulletin paper | |||||||||
雑誌書誌ID | ||||||||||
収録物識別子タイプ | NCID | |||||||||
収録物識別子 | AA11291239 | |||||||||
著者 |
中窪, 靖
× 中窪, 靖
× NAKAKUBO, Yasushi
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著者所属(日) | ||||||||||
京都文教大学人間学部 | ||||||||||
著者所属(英) | ||||||||||
en | ||||||||||
KYOTO BUNKYO UNIVERSITY Department of Human Studies | ||||||||||
記事種別(日) | ||||||||||
内容記述タイプ | Other | |||||||||
内容記述 | 論文 | |||||||||
記事種別(英) | ||||||||||
内容記述タイプ | Other | |||||||||
内容記述 | Article | |||||||||
抄録(日) | ||||||||||
内容記述タイプ | Other | |||||||||
内容記述 | 本稿では、ヘンリー・ジェイムズの長編第一作目とされているRoderick Hudsonを題材にして、主人公の「死」に至る要因について検証することにした。この作品は、1876年に作品として発表されたが、連載は1875年1月に開始された。当時の作者は、職業作家として地歩を固めることを主眼としていた。この作品も、彼と知己にしていたウイリアム・デイーン・ハウエルズの口利きで、Atlantic Monthlyに連載することができたのであった。この作品が後に改訂された際に寄せた序文の中で、作者は稿を起こしたのはフィレンツェであったと述べているが、当時の作者の生活の舞台はローマからフィレンツェに移ってきていた。それは、1873年から1874年にかけてのことである。私は、まず、「序論」としてこの作者の作品を生み出す“場”についての検証から始めた。彼の生まれた土地、アメリカ(マサチューセッツ州、ケンブリッジ)には父母がいたのだが、彼は、生活の場として、仕事の場として、イタリアを選んだ。それは、幾ばくかではあるが、作品の主人公がアメリカからローマに移り、芸術活動に専念しようとする様と符合する。ジェイムズは、この作品の中で、自殺という形で主人公の最後を描く。「第1章」では、まず、死に至る要因として、クリステイナという女性との関わりから生じた主人公の“変化”について述べることになった。次に、「第2章」では、主人公に多大な影響を与えたその女性、クリステイナの“性格”に焦点を当てて論を展開していった。そして、「第3章」において、もう一度、主人公の側から、主人公の“死”を考えてみることにした。主として、それは、自殺直前の主人公の感情の推移を辿る作業となった。最後に、「結論」としては、主人公の“死”を否定的に捉えるのではなく、肯定的に捉える形で締め括った。主人公は、ローランドといういわゆる「パトロン」に連れられてヨーロッパに渡るが、それは、芸術家としての主人公には必要なことであったのではないか。すでに明らかにしてきたように、ローマで、主人公は「苦難」を味わうことになる。しかし、それは、負の側面のみではなく、正の側面もあった。アメリカでは、開花しなかったであろう芸術上の「達成」を明らかに果たしたからである。一方で、この作品の中には、芸術家の危うさが描き込まれている。主人公のように、芸術家はいつ己の才能の枯渇に直面するか分からない。それは、作者とて同じであろう。ジェイムズは、この作品で、自己の危うさをも確認したのかもしれない。 | |||||||||
書誌情報 |
人間・文化・心 : 京都文教大学人間学部研究報告 en : Reports from the Faculty of Human Studies, Kyoto Bunkyo University 巻 3, p. 129-147, 発行日 2001-02-15 |
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表示順 | ||||||||||
内容記述タイプ | Other | |||||||||
内容記述 | 11 | |||||||||
アクセション番号 | ||||||||||
内容記述タイプ | Other | |||||||||
内容記述 | KJ00009365119 |